世界時(せかいじ、 UT)とは地球の自転に基づいて決められる世界共通の時刻系である。世界時はグリニッジ標準時(GMT)、すなわちイギリスのグリニッジを通る経度0度の子午線上での平均太陽時を現代的な定義を用いて継承したものである。GMTという略語は誤って協定世界時(UTC)の同義語として使われることがある。かつて使われたGMTは現在は実質的にUTCとUT1に分離されている。
標準時が導入される以前は、各々の自治体ごとに(もしその町の時計があれば)その町での太陽の位置に合わせて時計を合わせていた。鉄道が敷設されるまではこれで十分に間に合っていたが鉄道によって人々がそれまでよりも格段に早く移動できるようになると、定期的に時計を合わせ直す必要が出てきた。この問題を解決するために、ある地域内で全ての時計に同じ時刻を用いるという標準時の仕組みが生まれた。
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標準時によって世界はいくつかの時刻帯に分割される。それぞれの時刻帯は(少なくとも理論的には)15度の経度範囲をカバーする。これら各々の時刻帯に属する時計は互い全て同じ時刻に合わせられ、隣り合う時刻帯の間は1時間ずつ時刻がずれている。1884年の国際子午線会議においてイギリスのグリニッジにある王立グリニッジ天文台での地方時が基準に選ばれ、これによって各地域の時計を合わせるのにグリニッジ標準時が広く使われるようになった。